植物園情報
サルビア/ホームメイト
科名 | シソ科 |
---|---|
属名 | サルビア属 |
原産地 | ブラジル |
栽培の難易度 | 初心者向け |
---|
植物分類 | 一年草 |
---|---|
草丈 | 20~160cm |
開花時期 | 6~11月 |
花もち | 7~15日 |
花色 | 赤、白、ピンク、 青、紫、複色 |

耐暑性 | 強い |
---|---|
耐寒性 | 弱い |
サルビアはブラジルが原産の一年草です。サルビア属は非常に種類が多く、ハーブとして知られているセージもその仲間で、約900種以上あります。日本には明治時代に渡来したと言われています。日本に流通している一般的な品種は「サルビア・スプレンデス」で、サルビアと言えば、この品種のことです。
サルビアは、本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、耐寒性が低く寒さで枯れてしまうことが多いため、日本では一年草として扱われています。
サルビアの特徴は、葉が深緑色をしたハート形で、長い穂状になった花が下から順番に咲き上がってくるところです。
サルビアの名前は、ラテン語の「salvus(サルバス)」が語源で、健康や良い状態、安全を意味します。古代ローマ時代にサルビアの仲間が、薬草として扱われていたことが由来です。
サルビアの和名は「緋衣草(ヒゴロモソウ)」で、緋色(ひいろ:鮮やかな赤色で、やや黄色みがある。平安時代から用いられた伝統色)の花を穂状に付ける様子から付けられました。
ガーデニング年間スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | ||||||||||||
施肥 | ||||||||||||
切り戻し | ||||||||||||
開花 |
育て方のポイント

サルビアは日当たりが良い場所で育てます。夏の直射日光が当たると株が弱って、サルビアの生育が衰えてしまうため、夏場は午前中に日が当たり、午後からは日陰になる場所を選ぶようにしましょう。
鉢植えの場合は、午前と午後で場所を変えて管理します。
植え付ける土は、水はけと保水性のバランスが取れた土質が最適です。水はけが悪いと蒸れて枯れてしまうことがあるので、注意しましょう。
植え付け
土作り
サルビアを植え付ける土は、水はけと保水性のバランスが取れていることの他に、有機質に富んだ肥沃な用土が適しています。
地植えの場合は、苗を植え付ける前に約100g/m²の「緩効性化成肥料」を蒔いて、馴染ませます。植え付ける際は、深さ30cmほど耕した土に約10L/m²の「腐葉土」を混ぜ込みましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を利用するか、赤玉土(小粒)と腐葉土を5:5の割合で配合した用土を使用します。草花用培養土を利用する場合、元肥は必要ありませんが、配合した用土を使用する場合は、緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。
植え付け
サルビアの植え付け時期は、5~6月です。
地植えで育てる場合は、根鉢と同じくらいの植え穴を掘って苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20~25cmの株間を空けましょう。
鉢植えで育てる場合は、5~7号鉢に苗を植え付けます。
増やし方(種まき、挿し芽)
種まきと挿し芽で増やします。種まきの適期は4月下旬~6月中旬で、挿し芽の適期は6~7月です。種まきで増やす場合は、花後に茶色くなった莢(サヤ)を採取し、乾燥させてから種を取り出します。種は密封容器に入れ、直射日光が当たらない涼しい場所で保管しましょう。
種まきの適期になったら、種まき用のトレイなどに赤玉土とピートモス(※)を同量に混ぜた用土を入れ、種をばら蒔きます。5mm程度に覆土したら霧吹きで水をかけ、発芽するまでは乾燥しないように底面吸水で管理しましょう。
10日ほどすると発芽するので、適度に間引きし、本葉が2~3枚になったら赤玉土とピートモスを同量に混ぜた土をポリポットに入れて、植え替えます。その後は、1週間に1回の頻度で「液肥」を与えて生育を促し、本葉が6~7枚になったら、花壇や鉢などに定植しましょう。
挿し芽で増やす場合は、花が咲いていない茎を先端から10cmほどの長さに切り、土に挿す部分の葉を取り除きます。残った葉を1/2~1/3ほどにカットしたら、挿し木用の培養土を入れたトレイなどに挿し、明るい日陰で水切れしないように管理しましょう。発根したらポリポットに植え替えて育苗し、株が大きくなったら花壇や鉢などに定植します。
※ピートモスとは、水気の多い場所で育ったコケ類を、細かく砕いて乾燥させた土のこと。
手入れ
水やり
地植えの場合は、根付くまで水切れしないように管理します。根付いたあとは水やりの必要はありません。降雨だけで育ちますが、雨が降らずに乾燥が続くようなら、たっぷりと水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水やりをします。真夏は乾燥しやすくなるので、朝夕の2回、水を与えましょう。
施肥
サルビアは開花期間が長いので、5~7月と9~11月に緩効性化成肥料を置き肥します。8月は、暑さで生長が鈍るため、肥料を与える必要はありません。
市販の草花用培養土を利用した場合は、植え付けてから1ヵ月後に、10日に1回の頻度で液肥を与えましょう。
切り戻し
花を長く咲かせるために、枯れた花穂は切り落します。そうすることでわき芽が伸びてきて、花を付けてくれます。
また、花付きが悪くなる8月には、草丈を半分くらい切り戻しましょう。秋には茎が伸びてきて、再び花を咲かせてくれます。