ガーデニング(園芸)用語辞典
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硝酸カリウム
しょうさんかりうむ硝酸カリウムとは、植物の生長に必要な三大要素(窒素、リン酸、カリウム)のひとつであるカリウムを含んだガーデニングなどで使用する肥料のこと。
硝酸カリウムの働きは、①光合成の促進、②水分吸収の促進、③養分移動の促進、④病害虫抵抗性の強化、⑤果実の品質向上の5つがある。
① 光合成の促進:光合成の効率を高め、植物の生育を促進する
② 水分吸収の促進:根の働きを活発にし、水分を効率よく吸収する
③ 養分移動の促進:根から吸収した養分を植物全体に効率よく移動させる
④ 病害虫抵抗性の強化:植物の抵抗力を高め、病害虫による被害を軽減する
⑤ 果実の品質向上:果実の糖度や着色を向上させ、品質の高い果実を収穫できる
硝酸カリウムは、植物の肥料として利用されており、果樹、野菜、花卉(かき)に効果的。果樹は果実の肥大、糖度向上、着色促進になり、野菜は生育促進、品質向上、病害虫抵抗性強化になる。花卉は花の大きさ、色、寿命の向上に役立つ。
硝酸カリウムは、単肥(たんぴ)として販売されている場合もあるが、複合肥料に含まれていることが多い。複合肥料を選ぶ際は、硝酸カリウムの含有量だけでなく、窒素、リン酸など、他の肥料成分のバランスも考慮することが必要。
硝酸カリウムの使用にあたっては、過剰に施用(しよう)すると、植物が塩害を起こす可能性があり、他の肥料との組み合わせによっては、効果が低下して植物に悪影響を及ぼすケースもあるので注意が必要となる。
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