植物園情報
セダム/ホームメイト
科名 | ベンケイソウ科 |
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属名 | マンネングサ属 |
原産地 | 全世界 |
栽培の難易度 | 初心者向け |
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植物分類 | 多年草 |
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草丈 | 2~60cm |
開花時期 | 4~6月 |
花もち | ― |
花色 | 白、赤、ピンク、 黄、オレンジ |

耐暑性 | やや弱い~強い (品種による) |
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耐寒性 | やや弱い~強い (品種による) |
セダムはベンケイソウ科マンネングサ属に分類される植物の総称です。全世界の温帯から亜熱帯地域に400種類以上が分布し、南北アメリカ大陸に約170種、アジアに約140種、ヨーロッパから中東、アフリカに約100種が存在します。日本には17種が分布していますが、変種や亜種を含めると相当数のセダムが存在しています。
セダムには、地面を這うように広がる「セダム・アクレ」や「コーラル・カーペット」、茎が垂れ下がる「新玉つづり」、茎が上向きに伸びて群生する「玉すだれ」や「八千代」など、様々な品種があります。日本で流通しているセダムは、日本原産種と洋種の2タイプです。日本原産種は耐暑性や耐寒性に優れ、丈夫な品種が多く、「ミセバヤ」、「キリンソウ」、「タチゴトメ」などがあります。洋種には葉が肉厚な品種が多く、メキシコ原産の「虹の玉」、「八千代」、「玉つづり」が流通しています。
セダムの名前「Sedum(セダム)」は、ラテン語で「座ること」を意味する「sedere(セデス)」が語源です。山地や海岸地などの岩場に根を張って育つ特性に由来しています。
セダムの和名「万年草(マンネングサ)」は、地上茎から次々と新芽を出し、一年中、葉を絶やさないことが由来です。
ガーデニング年間スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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植え付け | ||||||||||||
施肥 | ||||||||||||
切り戻し | ||||||||||||
開花 |
育て方のポイント

セダムは、日当たりの良い場所で育てますが、高温多湿には弱いため、梅雨時期から夏は雨があたらず、風通しが良い半日陰になる場所が最適です。
セダムは、耐寒性が比較的強い品種が多く、霜にあたっても耐えられるため、防寒対策をすることなく室外で冬越しさせることができます。寒さに弱い品種は鉢植えにし、室内で育てましょう。
植え付け
土作り
セダムは、あまり土質を選ばずに育ちます。
地植えの場合は、特に土作りをする必要がありません。
鉢植えの場合は、市販の多肉植物用の培養土を使用するか、赤玉土(小粒)、腐葉土、パーライト(※)を5:3:2の割合で配合した用土を使用します。
※パーライトとは、ガラス質の火山岩を高温で焼いて作られた土壌改良剤のこと。
植え付け
セダムの植え付け時期は、3~5月と9~10月です。
地植えの場合は、土を約10cm掘り起こし、苗の根をほぐして植え付けます。複数の苗を植え付ける場合、横に広がる品種は30~40cm、その他の品種は10~15cmの株間を空けましょう。
鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢を用意し、鉢の底に鉢底ネットを置いたら、鉢の底が隠れるぐらいに鉢底石を敷きます。用土を鉢の2/3ほど入れ、鉢の中心に苗を置いたら、鉢の縁から1~2cm下の高さまで用土を追加しましょう。
増やし方(葉挿し/挿し木/株分け)
セダムは、葉挿し、挿し木、株分けで増やせます。
葉挿しの適期は、9~10月です。
葉挿しは、株から落ちたり取れたりした葉を使います。色が綺麗な葉を選び、清潔な土の上に置いたら、軽く覆土します。発根するまで半日陰の場所で育てましょう。
挿し木の適期は、9~10月です。
葉の先端から5~10cmの位置で切り取り、下葉を取り除きます。1週間ほど陰干しして切り口を乾燥させたら、新しい土に挿しましょう。
株分けの適期は3~5月で、植え替え時に行います。
株の根から土を取り除き、手で小分けにしたら半日ほど乾燥させ、新しい土に植え付けます。
なお、植え替えは、鉢の中が根でいっぱいになったら行いましょう。地植えの場合は、特に植え替えの必要がありません。
手入れ
水やり
植え付けてから1週間は水を与えないようにします。
地植えの場合も、植え付けてから1週間後に水やりをし、その後は降雨のみで大丈夫です。
セダムは、葉に水をため込む多肉植物のため、鉢植えの場合、季節によって水やりの頻度が異なります。3~11月は2~3日に1回、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。12~2月は月に1~4回、霧吹きで与える程度にします。梅雨明けから夏の休眠期に用土が湿り続けていると根腐れを起こすことがあるので、水やりを控え、雨にあたらないようにしましょう。
施肥
肥料は、特に施す必要がありません。
切り戻し
生育期のセダムは茎が伸びてくるので、過湿の原因になります。
株が込み合っているようであれば、3月か9月の年1回、切り戻しをします。上に伸びる品種と枝が垂れる品種は、好きな位置でカットしましょう。切ったところから枝分かれし、バランスの良い株姿になります。横に広がる品種は蒸れやすくなるので、こまめに込み合っている部分をすいて、高さを揃えて風通しを良くしましょう。