植物園情報
菜の花/ホームメイト
科名 | アブラナ科 |
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属名 | アブラナ属 |
原産地 | 日本、中国、 南ヨーロッパ |
栽培の難易度 | 初心者向け |
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植物分類 | 一年草 |
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草丈 | 60~80㎝ |
開花時期 | 3~4月 |
花もち | 3~4日程度 |
花色 | 黄 |

耐暑性 | やや弱い |
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耐寒性 | やや強い |
春を代表する花として親しまれている菜の花は、日本や中国、南ヨーロッパが原産地。日本には弥生時代以降に中国から渡来したと言われています。江戸時代に種から油を搾る技術が確立されると、灯火用の燃料に使われるようになり、絞った油粕も肥料として利用されていました。現代では観賞用や菜種油の原料、食用などの品種があります。
食用の菜の花は、苦みが少なくやわらかいため、つぼみの状態で収穫され、花が咲いた菜の花は、観賞用として楽しむことができます。
菜の花はアブラナやセイヨウアブラナの別名で、「菜」は食用であることを意味し、「菜の花」は食用の花という意味。現代の日本で栽培されている菜の花は、ほとんどがセイヨウアブラナです。
また、菜の花は「菜花(ナバナ)」や「花菜(カサイ)」とも呼ばれています。
ガーデニング年間スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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種まき | ||||||||||||
施肥 | ||||||||||||
切り戻し | ||||||||||||
開花 |
育て方のポイント

菜の花は、種から育てます。種は日当たりと水はけの良い場所に蒔き、水やりをします。種を蒔いてからの水やりは、乾燥したら与える程度で大丈夫です。
鉢植えの場合は、種を蒔いたら底穴から水が漏れ出るくらいまで、たっぷりと水やりをします。その後は、土が乾いたら水やりをしましょう。
種まき
土作り
赤玉土(中粒)と腐葉土を7:3の割合で配合した用土など、有機物の多い肥沃な水はけと水もちの良い土が適しています。種まきの2週間前に、土に「苦土石灰」を混ぜて中和し、種を蒔くときには「堆肥」や「緩効性化学肥料」を元肥として混ぜておきましょう。
種まき

菜の花の種まきは、9~10月に行います。
地植えの場合、深さ0.5~1cmほどの浅いまき溝を作り、15~20cm間隔で種を3~5粒蒔きます。種を蒔いたら、まき溝の両端をつまむようにして土を被せ、上から軽く押さえます。
鉢植えの場合は、鉢の中心に指で穴を空け、種を3~5粒蒔きます。
増やし方(種まき)
種まきで増やすことができます。2~4月まで花を楽しんだあとに実ができるため、実の色が薄茶色に変わる5~6月が採取のタイミングです。種は、一度洗ってから乾かし、茶封筒など通気性の良い袋に入れて保存します。
手入れ
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。ただし、頻繁に水を与え過ぎると、根腐れによる生育不良の原因になるので注意しましょう。
施肥
2ヵ月に1回の頻度で緩効性化学肥料を与えるか、1週間に1回の頻度で「液肥」を施すと、生育が良くなります。
切り戻し
花が咲く前のつぼみの頃、草丈が20~30cmほどに成長したタイミングで収穫すると、食用にできます。収穫の際は、先端から12~15cmのところで茎を切りましょう。茎を切ることで、そこから新しい芽が出てきて収穫量が増えます。花が開いてしまうと風味が落ちるので、収穫から2~3日以内に食べるようにしましょう。
その他
菜花類は寒さに強く、氷点下で茎葉が凍結しても枯れません。