植物園情報
マーガレット/ホームメイト
科名 | キク科 |
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属名 | モクシュンギク属 |
原産地 | カナリア諸島 |
栽培の難易度 | 初心者向け |
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植物分類 | 多年草 |
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草丈 | 30~100cm |
開花時期 | 5~7月、10~11月 |
花もち | 7日程度 |
花色 | 白、赤、ピンク、 クリーム、黄など |

耐暑性 | 弱い |
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耐寒性 | 弱い |
カナリア諸島が原産のマーガレットは、毎年花を咲かせる多年草です。マーガレットは、17世紀末にフランスに渡り、多くの改良品種が生まれ、日本には「在来白(ザイライシロ)」と呼ばれる品種が明治時代に渡来し、大正時代に広まりました。在来白は種ができにくい性質でしたが、品種改良が進んだことで簡単に種ができるマーガレットが誕生。現代では一重咲きや八重咲きの他、花びらはそのままで、中央部分の花がストローのように縦に集まって咲く丁字咲き、花びらが丸く集まって咲くポンポン咲きなど、様々な花形をしたマーガレットがホームセンターの園芸コーナーなどに並びます。
マーガレットの名前は、真珠を意味するギリシャ語の「Margarites(マルガリテス)」が由来。白色の花が真珠のように見えたことから名付けられたと言われています。
マーガレットの和名は「木春菊(モクシュンギク)」で、葉の形が菊に似ていることと、年数が経つと緑色の茎がゴツゴツとした茶色に変化し、木のように見えることに由来しています。
ガーデニング年間スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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植え付け | ||||||||||||
施肥 | ||||||||||||
切り戻し | ||||||||||||
開花 |
育て方のポイント

マーガレットは高温多湿に弱く、霜に当たると枯れてしまうため、季節に応じて最適な環境に移動ができる鉢やプランターで育てるのが一般的です。地植えは、温暖な地域に限られます。
マーガレットは、日当たりと水はけの良い場所で育てるようにします。高温多湿になる夏の西日が当たるような場所は避けるようにしましょう。
地植えの場合は、苗を植え付けたらたっぷりと水やりをします。根付いたあとは、乾燥気味に育てるようにし、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。土が濡れている状態で水を与えると、根腐れを起こしてしまいますので、注意が必要です。冬は株元を敷きわらや腐葉土などを厚く被せて、寒さ対策をしましょう。
鉢植えの場合の水やりは、地植えと同様です。梅雨時は長雨が当たらない風通しの良い場所へ移動し、8月頃までは半日陰で管理します。冬の間は、霜に当たらないように室内で育てると良いでしょう。
植え付け
土作り
水はけが良く、サラッとした土が適しています。鉢植えの場合、赤玉土(小粒)と腐葉土、及び川砂を、5:3:2の割合で混ぜた用土を利用しましょう。市販の草花用培養土でも育てることができます。
植え付け
マーガレットの植え付け時期は、4~5月です。
地植えの場合は、苗よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、株間を20cmほど空けましょう。
鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢に植え付けます。
植え付ける際は、根が伸びやすくなるように根鉢の1/3ほどを手でほぐしましょう。
増やし方(挿し木)
挿し木で増やすのが、一般的な方法です。適期は5月、もしくは9月です。芽の先端を7~10cmの長さに切り取って、葉の数が3~4枚になるように下の葉を取り除きます。その後、水を入れたコップに2時間ほど浸けて吸水させてから、湿らせた川砂に挿し、日陰で乾燥に気を付けながら管理しましょう。
手入れ
水やり
やや乾燥気味の土壌環境を好むので、土の表面が乾いてから水を与えます。
施肥
春の開花期の5~7月に、1,000倍に希釈した「液肥」を2週間に1回与えます。窒素分の多い肥料を与えると、葉だけが茂って花付きが悪くなります。
切り戻し
マーガレットの草丈が15cmほどまで成長したら、新芽を摘み取りましょう。わき芽が伸び、花数が多くなります。
9月になったら長く伸びた草丈を半分ほどに切り戻します。葉をすべて切り落とすと枯れてしまうことがあるため、注意しましょう。
その他
マーガレットは、植え替えを行うことで花付きが良くなります。植え替えの適期は、3~6月と9~10月です。
地植えの場合は、2~3年に1回、植え替えを行います。
鉢植えの場合は、一回り大きな鉢に植え替えましょう。根詰まりを防ぐことにもなります。