ガーデニング(園芸)用語辞典
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有機肥料
ゆうきひりょう有機肥料とは、動植物由来の有機物を原料とした肥料のこと。油粕や魚粉、鶏糞などのガーデニングで使用する有機肥料は、土壌中の微生物によって分解され、植物が吸収できる形に変化する。
有機肥料のメリットは、①土壌改良、②微生物の活性化、③施肥回数の低減化、④環境負荷の低減化の4つ。
①土壌改良
有機物を分解する過程で土壌の団粒構造が形成される。これにより、土壌の通気性や保水性が向上するため、植物の根が成長しやすくなる
②微生物の活性化
有機肥料は土壌中の微生物の餌になるため、微生物の数が増え、土壌の生態系が豊かになる
③施肥回数の低減化
有機肥料はゆっくりと持続的に効果が現れるため、施肥回数を減らすことができる
④環境負荷の低減化
化学合成物質を使用しないため、環境への負荷が少なく、より自然に近い形で植物を育てることができる
その一方で、⑤効果の発現が遅い、⑥成分が均一でない、⑦価格が高い、といったデメリットもある。
⑤効果の発現が遅い
化学肥料に比べて効果が現れるのが遅いため、生育が遅れる場合がある
⑥成分が均一でない
天然の素材を使用するため、成分が均一ではなく、作物や土壌の状態に合わせて施肥量を調整する必要がある
⑦価格が高い
化学肥料に比べて一般的に価格が高い傾向にある
有機肥料は、原料となる有機物によって様々な種類がある。例えば、油粕、米ぬか、堆肥などの植物性有機肥料や、魚粉、鶏糞、骨粉などの動物性有機肥料、マメ科植物などの緑肥(りょくひ)がある。
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