ガーデニング(園芸)用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
非腺毛
ひせんもう非腺毛とは、植物の表面に生える毛状突起(もうじょうとっき)の一種で、分泌作用を持たない毛のこと。非腺毛に対し、蜜や粘液などの分泌作用を持つ毛のことを腺毛(せんもう)と言う。
非腺毛には、細くやわらかい毛、平らな傘状の毛、鉤状(こうじょう)の毛、とげ状の剛毛など、様々な形状がある。
非腺毛の役割は、①水分の蒸発防止、②外敵からの防御、③温度調節、④付着の4つ。
① 水分の蒸発防止
植物体内の水分が過度に蒸散するのを防ぐ
② 外敵からの防御
虫や動物から身を守ったり、病原菌の侵入を防いだりする
③ 温度調節
温度変化から植物体を守る
④ 付着
他の物に付着しやすいため、植物体が安定して生育できるのを助ける
非腺毛が生えている植物には、細くやわらかい毛が密生したナガミヒナゲシや、茎に鉤状の毛が生えていて、他の植物に絡みつきやすくなっているヤエムグラなどがある。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。