ガーデニング(園芸)用語辞典
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発根
はっこん発根とは、植物の茎や根の一部を切り取って、そこから新しい根が生えてくる現象のこと。植物の繁殖方法のひとつであり、挿し木や葉挿しなどで利用される。
植物は、茎や根の一部が切断されると傷口を修復しようとし、傷口の周辺の細胞が活発に分裂を開始して「根原基」(こんげんき)を形成。根原基は、周囲の細胞を突き破り、土壌に向かって伸長を始めるメカニズムになっている。なお、根の先端には「根冠」(こんかん)と呼ばれる組織があり、根原基が土壌を突き破りながら進む際に保護する役割がある。
発根の条件は、一般的に植物が活発に成長している時期(春や秋)が適当と言われているが、植物の種類によって発根しやすい物と難しい物がある。適温は植物の種類によって異なり、一般的には20℃前後。また、発根にはある程度の湿度も必要で、乾燥しすぎると発根が遅れてしまうことがある。発根促進剤と呼ばれる植物ホルモンを利用することで、発根を促すことも可能。
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