ガーデニング(園芸)用語辞典
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つる性
つるせいつる性とは、植物の茎が他の樹木や支柱などに巻き付いたり、吸着したりして生長していく性質のこと。つる性の植物は茎が細く自立することができないため、近くにある物に巻き付き、光を求めて上へと伸びていく。
つる性の植物は、高い位置に葉を広げることで光合成を効率的に行う。また、広範囲に広がって生長することから、他の植物との競争に有利になることがある。その一方、自立できないため、支柱やフェンスなどが必要であり、他の植物に絡みついて生育すると、絡みつかれた植物は生長を妨げられる場合がある。
つる性の植物には「巻きひげ」、「吸着」、「気根」(きこん)の3タイプがあり、巻きひげは、植物の茎や葉が変化してできた細長い器官が、他の物に巻き付いて体を支えるタイプ。主にマメ科の植物(エンドウ、インゲンなど)や、ウリ科の植物(キュウリ、カボチャなど)が巻きひげを持つ。
吸着は、植物の茎や根が変化してできた吸盤が、壁や岩などの平らな面に吸着するタイプ。主にツタが吸着タイプの植物で、壁面緑化によく利用される。
気根は、植物の茎から生える根のような物が、樹木や岩などに付着して体を支えるタイプ。主に観葉植物のモンステラが気根タイプの植物で、茎から根を出して他の物に付着する。
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