ガーデニング(園芸)用語辞典
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微生物
びせいぶつ微生物とは、植物の生育に様々な影響を与えている生き物のこと。植物の周りには、肉眼では見えない小さな生き物(微生物)が数えきれないほど存在している。
植物と微生物は、密接な関係を築いている。主な関係としては、①共生、②拮抗、③寄生が挙げられる。
①共生
植物と微生物が互いに助け合いながら生きている状態。例えば、根粒菌(こんりゅうきん)がマメ科植物の根に共生し、窒素を固定(窒素固定)して植物に供給するなど。
②拮抗
植物と微生物が互いに抑制し合う関係。植物が病原菌から身を守るために、抗菌物質を分泌したり、有益な微生物を呼び寄せたりするなど。
③寄生
微生物が植物に寄生し、栄養を奪って植物を病気にしたり、生育を阻害したりする。
植物と微生物は、農業や生態系において重要な関係にある。例えば、微生物は、有機物を分解して土壌を肥沃(ひよく)にし、植物の生育に適した環境を作り出す。また、有益な微生物を利用することで、化学農薬の使用量を減らし、環境に優しい農業を実現できる。植物と微生物の共生関係を利用して、耐病性や耐塩性などの優れた特性を持つ新しい作物を開発することもできる。
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