ガーデニング(園芸)用語辞典
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団粒
だんりゅう団粒とは、土壌の粒子がばらばらではなく、大小の塊を作っている状態のこと。団粒は、土壌中の①有機物、②粘土鉱物、③微生物の働きによって作られる。
①有機物
植物の根や落ち葉などが分解される過程で、粘着性の物質が生成され、土の粒子をくっつける
②粘土鉱物
水と結合しやすい性質があり、土の粒子を結び付ける
③微生物
有機物を分解したり、粘着性の物質を分泌したりすることで、団粒形成を促進する
団粒が結合し、小粒の集合体となった状態を団粒構造と言い、土壌が団粒構造になっていると、植物の生育に様々な良い影響をもたらす。具体的には、団粒と団粒の間には隙間がたくさんあるため、空気や水が通りやすくなる。これにより、植物の根が呼吸しやすくなり、水のやりすぎによる根腐れを防ぐことが可能。
また、団粒がスポンジのように水を吸い込んで保持してくれるため、乾燥を防ぎ、植物に必要な水分を供給することができる。団粒の中に住む、植物の成長を助ける微生物が活動しやすい環境を提供したり、土壌を安定させ、風雨による侵食を防いだりもする。
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