ガーデニング（園芸）用語辞典
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多細胞毛
たさいぼうもう
多細胞毛とは、植物の表皮に生えている毛の一種で、複数の細胞が集まってできた毛のこと。
多細胞毛は、単細胞毛（たんさいぼうもう）とは異なり、複数の細胞が縦に連なったり、分岐したりして複雑な構造をしている。形状や大きさ、生えている場所など、種類も多様。
多細胞毛の役割は、植物の種類や生えている場所によって異なるが、一般的には①保護、②反射、③分泌、④吸収、⑤散布の5つがある。
① 保護：表皮を保護し、外部からの物理的な刺激や病原体から植物を守る② 反射：太陽光を反射し、葉の温度上昇を防ぐ③ 分泌：粘液や芳香物質などを分泌し、昆虫を誘引したり、忌避（きひ）したりする④ 吸収：水分や養分を吸収する⑤ 散布：種子の散布を助ける
多細胞毛の種類には、ナスやウツギなどの葉に見られる星状毛（せいじょうもう）、グミやオリーブなどに見られる楯状毛（たてじょうもう）などがある。
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