ガーデニング(園芸)用語辞典
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毛状突起
もうじょうとっき毛状突起とは、植物の体の表面に生えている微細な毛のこと。動物の毛のように体全体に生えていたり、一部に生えていたりすることがある。
毛状突起は、植物にとって様々な役割を果たしている。
① 環境からの保護:強い光や紫外線から植物の体を保護し、植物体内の水分が蒸発するのを防ぐ。温度変化から植物を保護する役割も果たしている② 病害虫からの防御:毛が密生することで、小さな昆虫や病原菌が植物の体内に侵入しにくくなる。虫を寄せ付けない化学物質を分泌する毛状突起もある③ 水分や養分の吸収:根の表面にある毛状突起は、土壌から水分や養分を吸収する面積を増やす役割を果たしている④ 種子の散布:毛状突起が生えている種子は、動物の体や風に乗って遠くまで運ばれ、種子が散布される
毛状突起の種類は、ひとつの細胞からなる単細胞毛(たんさいぼうもう)、多くの数の細胞からなる、より複雑な構造の多細胞毛(たさいぼうもう)、粘液や芳香物質を分泌する腺毛(せんもう)の3種類がある。
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