ガーデニング(園芸)用語辞典
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寒地
かんち寒地とは、日本の年平均気温の観測値から5つに分類された地域区分のひとつで、気候が寒冷な地域のこと。年平均気温が9℃以下で、冬は厳しく、雪深い地域が該当し、北海道全域及び東北・北陸・関東・中部山岳地帯の一部が含まれる。
寒地は雪が多く、冬は積雪量が多くなる傾向にあるため、冷涼な気候に適応した植物の生育に最適な環境である。土壌は凍結や融解を繰り返すため、土壌中の水が氷になって体積が増加するなど、土壌の構造が変化しやすい特徴がある。
寒地で栽培できる代表的な植物には、スギ、マツ、モミなどの針葉樹、カエデ、ブナ、ナラなどの落葉広葉樹、ツツジ、サツキなどの常緑広葉樹がある。また、多年草にはキボウシ、ユキノシタ、アジュガ、一年草にはパンジー、ビオラなどがある。
5つの地域区分には寒地の他、「暖地」(だんち)、「寒冷地」(かんれいち)、「温暖地」(おんだんち、または中間地)、「亜熱帯」(あねったい)がある。
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