ガーデニング(園芸)用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
種
たね種(種子)とは、植物が子孫を残し、新しい個体を生み出すための生殖器官のひとつで、植物の種類によって形や大きさが異なる。一般的に種の中には芽のもととなる「胚」(はい)と、胚が成長するための栄養となる「胚乳」(はいにゅう)が含まれており、胚と胚乳を「種皮」(しゅひ)が包んでいる。
種は、マツやスギ、イチョウなどの「裸子植物」(らししょくぶつ)と、リンゴやイネ、コムギなどの「被子植物」(ひししょくぶつ)の2つに分類されている。
裸子植物は将来、種になる部分の「胚珠」(はいしゅ)がむき出しになっているという特徴を持つ植物のグループ。胚珠がむき出しになっているため、果実を作ることがなく、葉が針状になっている品種が多い。また、花粉を風によって運ぶ品種が多く、花は目立たない。
被子植物は、地球上の植物種の大部分を占める、最も進化した植物のグループ。胚珠が「子房」(しぼう)に包まれているのが最も大きな特徴。子房は、受粉後に果実に発達し、種を保護する役割がある。被子植物は美しい花を咲かせ、昆虫や鳥を引き寄せて受粉を行う。受粉後、子房は果実に発達し、種を保護する。果実は、種を散布する上で重要な役割を果たす。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。