ガーデニング(園芸)用語辞典
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老朽化水田
ろうきゅうかすいでん老朽化水田とは、水稲栽培のための土中から鉄分などが流失し、著しい鉄不足となった状態の水田を意味する。
長期間水をたたえた「湛水(たんすい)」と呼ばれる状態が続く水田では、土壌がごく表面を除いて酸素不足の状態(還元状態)となりやすい。湛水状態では、土中の鉄やマンガンなどの成分が下の層へと流失してしまう。このような老朽化水田では、硫化水素などの有害物質が発生しやすい。活性の鉄を多く含んだ普通の水田土壌では、鉄が硫化水素と結び付いて硫化鉄となり無害化されるが、鉄の不足した老朽化水田ではそれができない。このため、根の養分吸収が阻害され、根腐れなどが起きやすく、水稲の育成後期になってから急に生育が衰えて予想より収量が落ちる「秋落ち」という現象が起こる。
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