ガーデニング(園芸)用語辞典
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呼び接ぎ
よびつぎ呼び接ぎとは、接ぎ木のひとつの手法で、穂木(増やしたい種類の枝)の根を切り離さず接ぐことを意味する。寄せ接ぎと同義。
植物には、2本の枝が強く交差して接しているとくっ付いて1本になるという性質がある。これを利用して人工的に苗木を増やすのが接ぎ木。中でも呼び接ぎは、樹木や野菜などの一般的な枝接ぎの方法である。穂木を他の株から切断せずに接ぐため、失敗しても何度でも行なえることから、初心者でも挑戦しやすい。
手順は、接ぎたい木同士を並べ、それぞれの枝の途中を削り密着させ、その部分がきちんと形成層を通して養分や水分が行き届いた時点で、穂木を切断する。根付きのままではうまく位置が合わせられない場合は、穂木を切って水に挿しておくことも可能である。
接いだあとの管理としては、多く光を当てること、温度や湿度に注意するこ とが必要。呼び接ぎに適している時期は3〜5月だが、早めに接ぐと癒着が早まり、秋までに生長することができる。
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