ガーデニング(園芸)用語辞典
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葉面散布
ようめんさんぷ葉面散布とは、肥料を溶液状態にして葉面に散布し、養分を葉から補給することを意味する。根だけでなく、葉からも養分を吸収できる作物の性質を利用した散布方法である。
その実用化は、アメリカでリンゴに尿素主体の水溶液で葉面散布を行なった物から始まる。その後カリ化合物や微量元素などでも効果があることが明らかになった。特に、根が土壌から養分を吸収できない場合や、根が土中深く入り込み、追肥を行なっても根まで栄養が行き届きにくい場合などに効果がある。また非常に速効性があるため、養分不足による生育不良や病害中・寒害などからの早期回復が可能であったり、作物の品質向上が見込めたりする。
なお、散布に最適な気温が15〜25℃のため、夏の日中は避けて朝夕の散布を行なうことや、気孔の多い葉裏に散布することでより効果が上がる。
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