ガーデニング(園芸)用語辞典
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葉枕
ようちん葉枕とは、種子植物の葉柄や小葉の基部にある膨らんだ部分を意味する。「葉沈」と表されることも。葉枕はオジギソウ、ネムノキ等の、昼夜の周期による就眠運動をしたり外部からの刺激によって葉が閉じたり葉全体が垂れたりする植物に特化して見られる。
オジギソウは、夜になると葉を閉じる植物。葉や茎が接触等の刺激を受けても葉をたたんでしおれたような形態になる。オジギソウの葉には主葉枕・副葉枕・小葉枕と呼ばれる部位があり、それぞれの中には水が入っている。葉や茎に接触など外部からの刺激があると葉枕内の上側の細胞では水が増え、逆に下側の細胞では水が減少。この水の移動によって膨圧が変わり、葉が閉じて折れ曲がった状態になるのである。20分程経つと移動した水がまた戻るため、葉は開き茎も立ち上がる。この運動を担っているのが葉枕であり、いわば人間の関節のような役割をしている。
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