ガーデニング(園芸)用語辞典
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溶脱作用
ようだつさよう溶脱作用とは、雨水や浸透水によって土壌中の物質が溶解され下層へ流出する作用を意味する。
溶脱作用はまず、降雨等により土壌内のマグネシウムやカルシウムが溶け出すことから始まる。次にケイ酸分が溶け出す。ケイ酸は植物を育てるために必要な栄養分を貯える粘土鉱物を作るもととなる物質で、植物に良い土作りには不可欠。このケイ酸が流出するため、結果として土は保肥力の低い貧弱な土となる。
雨の多い日本の土壌はこの溶脱作用の影響を受けやすいため、各作物に合わせた工夫や対策が用いられている。緑肥栽培は、緑肥作物を土壌にすき込むことで栄養分を貯えられる良い土壌を作ることが可能。また、野菜等の株元の土をポリエチレン製のフィルムで覆うマルチ栽培も溶脱抑制効果が期待できる。
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