ガーデニング(園芸)用語辞典
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癒合
ゆごう癒合とは、植物が傷を負い、一度細胞が離れてしまったときに、傷を回復するために失われた組織を再生すること。
植物は、様々な外的要因による影響を受ける中で、環境に応じてその機能を変化させ、環境に適応している。その影響のひとつである傷害は、風邪や虫などの自然的要因や、剪定や接木などの人為的要因がある。植物は通常、一度離れてしまった細胞が再び修復することはない。例外として他の個体と接着している場合や、切断された組織の修復などでは再度接着する。これを「組織の癒合」と言う。
癒合は、ほとんどは茎が傷害を受けたときに見られる。茎は、根で吸収された水分や栄養素などを運ぶ役割があるため、傷を治して正常にその役目を果たす必要があるからである。
また今日までの研究で、癒合には「オーキシン」と呼ばれる植物ホルモンがかかわっていることが判明。その他のメカニズムには不明な部分も多く、研究が進められている。
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