ガーデニング(園芸)用語辞典
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雄性不稔
ゆうせいふねん雄性不稔とは、雄性器官である花粉や胚のうが異常な状態で、正常に花粉形成ができない現象を意味する。
雄性不稔の原因としては、遺伝的要素が原因となっている場合と、温度やウイルス病などが原因となっている場合がある。
遺伝的な因子としては、核遺伝子による物と、ミトコンドリア遺伝子による物が知られている。細胞質中に、雄性不稔を誘引する遺伝子が存在していても、核内に花粉形成機能を回復させる遺伝子が存在した場合には、雄性不稔の状態にはならず、花粉ができる。
一般的に、ひとつの花に雌しべと雄しべがある自殖性植物は、他の花の花粉による受粉を受けにくいため雑種の形成が困難であった。雄性不稔母系を利用することで雑種の生産を容易に行なえるようになってきている。
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