ガーデニング(園芸)用語辞典
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夜冷育苗
やれいいくびょう夜冷育苗とは、名の通り、苗を夜間に涼しい環境で育てることで、通常よりも早い収穫・販売を目的とした育苗方法を意味する。
夜冷育苗を行なう果実として有名な物がいちごである。自然界でのいちごは夏に苗が育ち、夏のはじめ頃に実が収穫できるが、より早く、長く味わいたいという要望から「早だし」技術として夜冷育苗が開発された。
いちごは寒さを感じると、実のもととなる「花芽」を付け始める性質がある。そのため、いちご農家では8月いっぱいの期間、昼間は太陽光にさらす時間を減らし、夜はいちご苗に温度をコントロールされた冷たい風を当てて育てる。これによっていちごは季節を勘違いし、本来の夏ではなく冬には実を収穫できるようになるのである。
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