ガーデニング(園芸)用語辞典
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やなぎ芽
やなぎめやなぎ芽とは、花の咲かない芽のことを意味する。「柳芽」とも表記し、主に菊の花に発生する。
短日性植物として有名な菊は、花を付けるための花芽分化に日長時間が大きく関係する。日が短くなることで花芽を付けるため、開花時期を早くしたい場合は、シェード処理などを行ない花芽分化を早めると良い。反対に開花を遅くしたい場合は、夜間も電照させることで、花芽分化させるのを防いで調節する。しかし、何かしらの要因でこのときに正常な花芽分化の発達ができなかった場合、苞葉の一部が細長い柳の葉のような花蕾ができる。これがやなぎ芽であり、蕾のなり損ないのため花を咲かせることはできない。よって、やなぎ芽を発見した場合は、芽を摘んで切り取る。するとやなぎ芽を切り取った付近から花を咲かせる新芽が出てくるようになる。
シェード処理や電照栽培などで花芽分化を調節していない自然環境下の菊の場合、種にもよるがやなぎ芽が出るのは一般的に8月中旬〜下旬にかけて。そのためこの時期の芽は、やなぎ芽かどうか注意深く観察する必要がある。
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