ガーデニング(園芸)用語辞典
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葯培養
やくばいよう葯培養とは、花粉を形成する雄しべにある、花粉の入った「葯」を培養することで半数体の植物を作り出す、バイオテクノロジーを利用した技術を意味する。別名「花粉培養」とも呼ぶ。短い時間に遺伝子が同じ純系を作り出せる技術であることから、積極的に研究が行なわれている。
葯培養で培養される代表的な作物には、イネやタバコ、ムギ、ジャガイモなどがある。中でもイネでは食味と生産スピードに重点を置いた新品種開発に葯培養技術が導入され、優良品種が生み出されていることで知られる。
このようなバイオテクノロジーを利用した育種技術には、他にも胚を培養する「胚培養」や、別々の植物の細胞を融合する「細胞融合法」、また突然変異を人為的に誘発させる「突然変異誘発法」などがある。
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