ガーデニング(園芸)用語辞典
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母本
ぼほん母本とは、種を採取するために選ばれた株を意味する。母本から採った種は、オリジナルの品種の保存、繁殖や品質改良等様々な目的で用いられる。
例えば、練馬大根は収穫時に元来の品質を持った株(母本)を選定する。ここから種を採り、大根を育て、また種を採る。これを繰り返し行なうことで伝統的な練馬大根を安定して作ることができるのである。
稲の新品種を作る場合、新たに作りたい品種の特性を決め、その特性を持つ母本を選定する。この種を人為的に交配して日本では数多くの品種の米が作られているが、そのほとんどの母本が「コシヒカリ」である。
また、商品としては欠点があるが優れた遺伝的特性を持つため実用品種の育成に役立つ株を「中間母本」と呼ぶ。「かんきつ中間母本農6号」は少し小ぶりで皮も固いため中間母本として登録された。甘くて濃厚で栄養価に富み、種が絶対にできない性質を持つため品種改良の親として注目されている。
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