ガーデニング(園芸)用語辞典
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ヘテローシス
へてろーしすヘテローシスとは、異なる純系・近交系の品種を交配し生まれた個体が、両親よりも大きさや繁殖力など様々な面で優れている現象を意味する。「雑種強勢」「ヘテロシス」とも言う。
もともと、1760年代(宝暦10年〜)にドイツの植物学者がタバコを用いて行なった、広範な雑種研究により発見された。その後農業生産に実用化されたのは1900年代(明治33年〜)初めのアメリカで、トウモロコシを用いて研究を行ない生産の増大に繋がった。日本でも、大正時代初期に蚕を用いて研究開発が行なわれ、急速に全国へ普及。様々な農作物や家畜の品種改良の手段として利用されるようになった。
なお、ヘテローシスはすべての雑種に現れるわけではなく、両親の掛け合わせによって異なる。一般に遠縁の物の組合わせ程ヘテローシス現象が強く現れるが、あまりにも遠縁過ぎる品種間ではヘテローシス現象は期待できない。
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