ガーデニング(園芸)用語辞典
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節成育苗
ふしなりいくびょう節成育苗とは、節成苗を育苗する方法を意味する。主にキュウリに代表されるウリ科の育苗に用いられる。
キュウリは、一株に雌花と雄花が付く植物である。しかしもともと雌花には花が咲く前からキュウリの形の実が付いており、受粉しなくても実が大きくなる「単為結果性(たんいけっかせい)」の性質を持っている。受粉せずにできたキュウリは種子が付かないことにはなるが、種子がなくてもキュウリの食味には影響がない。そのためこの性質を利用し、各節に雌花が連続して咲くことで収穫を増やそうと考え出された苗が、キュウリの節成苗である。
節成キュウリを栽培するためには、もともとの苗が持つ遺伝的性質も大きいが、温度や日長も影響している。よって節成の遺伝を持った苗に、さらに低温環境下や短日処理などを行なうことで、節成育苗となる。
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