ガーデニング(園芸)用語辞典
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袋かけ
ふくろかけ袋かけとは、摘果の終わった果実に袋をかけて成熟させる作業のことを意味する。袋かけ作業をする栽培方法を「有袋栽培」と言う。
袋かけは温暖多湿の気候において病害虫からの防除の手段として考案された日本独特の作業である。1877年代(明治10年〜)に岡山県の桃栽培で試みたのが最初。
袋かけは、病害虫を防除するだけでなく、農薬の付着の防止や果実の外観を向上させるのに有効であり、モモ、ナシ、リンゴ、ブドウ、ビワなどで普及した。特にリンゴでは袋かけをし遮光したあと収穫前に除袋することで鮮やかに着色する。
袋かけに用いられる袋は、かつては新聞紙が用いられていたが、パラフィン紙、ハトロン紙など果樹の種類によって様々。それぞれに袋かけのしやすい工夫がされている。一方で袋かけや袋代に多くの労力とコストがかかることや袋かけをしない方が食味が良いこともあり、袋かけを行なわない「無袋栽培」も広く行なわれる。
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