ガーデニング(園芸)用語辞典
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バルブ
ばるぶバルブとは、主にランの栽培時によく使われる園芸用語で、ラン科植物の卵形や棒状に肥大した茎を意味する。この変形した茎は「偽球茎(シュードバルブ)」とも言われ、ランが生長するための水分や栄養を蓄える役割を持つ。
ランは形態の違いから単茎性種と複茎性種に二分することができる。単茎性種は一本の茎が葉を出しながら伸びるためバルブを持たない。一方、バルブを持つ複茎性種は毎年「リードバルブ」と呼ばれる新芽を出し、茎が複数立ち上がった状態で伸びる。カトレアやシンビジウムなどがこの種でよく知られている。シンビジウムの場合、新芽が成長し開花するまでに2〜3個のバルブが必要となる。そのため、株分けをする際は3バルブ以上を一株として切り分けると良い。
また、花が咲き終わり葉の落ちたバルブは「バック・バルブ」と呼ばれ、枯れていない場合はまだ蓄えた養分が残っている。これを発芽させて株を増やす方法を「バック・バルブ吹き」という。
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