ガーデニング(園芸)用語辞典
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発芽促進物質
はつがそくしんぶっしつ発芽促進物質とは、発芽を促進する作用を持つジベレリンなどの植物ホルモンのことを意味する。種子は、開花、受粉後、発芽力を持つようになるまでに植物により一定の成熟期間を必要とする。発芽促進物質はその過程で合成される物質であり、種子の成熟過程においてこの物質が増加することで発芽が促進されることが分かっている。
種子の成熟過程において、多くの種子植物の種子はじゅうぶんに成熟すると「休眠」と呼ばれる状態に入り、胚の生長が一時的に抑制または停止する。これは、生育可能な条件になるまで発芽を待つ能力。低温の秋冬に発芽せず気温の上がる春に発芽するために必要な過程である。この休眠により一定期間低温条件に置かれた種子は、発芽するために発芽抑制物質を分解し、ジベレリンのような発芽促進物質を合成し発芽となるのである。
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