ガーデニング(園芸)用語辞典
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稔性
ねんせい稔性とは、植物が受粉して果実を作ることが可能な状態を意味し、主に高等植物に用いられる。動物の場合は「任性」と言われる。逆の意味を持つ物として「不稔性」と言う言葉があり、生殖細胞の発育不全や不和合性などが原因となり花が咲いたにもかかわらず種ができないことを指す。
農業においては、人為的に稔性を抑えることで種を持たない果実が作られることもあり、その代表として「種なしブドウ」や「種なしスイカ」などが挙げられる。
種なしブドウを作る際には、開花期とその後の2回に分けて「ジベレリン」と言う植物ホルモン剤を使用する。最初の処理では雌しべの中の胚珠の稔性を抑えることで種子をできなくさせ、2回目は果実を肥大させるために行なう。また、種なしスイカは「コルヒチン」と言う物質を用いて通常2倍体のスイカを4倍体にし、2倍体の花粉と受粉させて3倍体の種を作ると言う、3倍体植物の不稔現象が利用されている。
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