ガーデニング(園芸)用語辞典
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軟腐病
なんぷびょう軟腐病とは、茎や株、地際に近い葉部分がやわらかくなり、腐敗する病気のことを意味する。組織の硬い樹木での発症は見られず、シクラメンやランなどの球根花、また組織がやわらかいキャベツや白菜といった野菜類でよく見られる。
軟腐病の発症原因は、天災や、手入れの際にできた傷から入り込んだ細菌。この細菌が高温多湿状態でさらに繁殖すると、水浸状の斑点が見られるようになる。結球するより前に軟腐病が起こると欠株になり、結球期になってから発病すると、症状は急激に株全体まで進行。色はくすみ、軟化が始まる。独特の悪臭は、腐敗している証拠である。まれに収穫後に発症することがあり、流通経路や家庭内で被害が拡大することにもなりかねない。
軟腐病のような細菌性症状には薬剤が効かない場合も多いため、見付けたらすぐに抜き取る必要がある。予防には傷口をつくらないことが第一で、日常の手入れ方法から気を付けるのがよい。
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