ガーデニング(園芸)用語辞典
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夏ぼけ
なつぼけ夏ぼけとは、夏の間の高温によって調子が悪くなる現象のことを意味する。「夏ばて」とも言う。夏の暑さが続くことは人間同様、植物にも少なからぬ影響を与えるのだ。
植物の夏ぼけの原因は、暑さと直射日光と熱帯夜である。直射日光に長時間さらされていると、葉やけを起こし細胞が死んでしまう。さらに、夜間は、本来なら体を休め、養分を作り蓄えるはずの時間帯であるが、気温が高いと呼吸が普段以上に必要になり、逆に養分を放出しなければならなくなる。また、気温が高いと根も呼吸が増えるため、通気性の悪い土壌や根詰まりした鉢の中は酸素が欠乏し、夏ぼけを起こしやすい。
夏ぼけを防ぐには温度を下げる工夫をすることが第一。地植えなら地表にわらなどを敷いて地面の温度上昇を防ぎ、鉢植えなら株の下葉をすいて通気性を上げ、暑さを逃がすなどの対策が有効だ。また、ベランダであれば日よけを置いたり、照り返しを防ぐためにウッドデッキやすのこを並べたりするのも効果的である。
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