ガーデニング(園芸)用語辞典
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苗床
なえどこ苗床とは、種子が発芽しやすいように良く耕した、植物の苗を育てるための場所を意味する。育てる植物がイネの場合は「苗代(なわしろ)」と言う。
一般的に日当たりや水やりの便が良く、風当たりの弱い場所に設置する。そのため、畑などに比べ小面積で集約的に管理でき、病虫害、乾燥害、低温害、雑草害などから幼苗を保護できる。また、人工的に保温、加温、遮光することで、露地栽培できない低温期の苗の生育を調節することも可能となる。
苗床には様々な種類がある。耕地の一部を苗床とし、特に温度管理をしない「露地床(ろじどこ)」、人工的には熱を加えずビニールなどで覆い太陽熱を利用して保温する「冷床(れいしょう)」。他にも、上部をビニールやガラスで覆い、木やわら、落ち葉などの有機物の発酵熱や電熱などを用いて土の温度を高く保つ「温床(おんしょう)」などが挙げられる。これらの苗床は作物の種類や育苗の時期などに合わせて使い分ける。
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