ガーデニング(園芸)用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
内婚弱勢
ないこんじゃくせい内婚弱勢とは、近い遺伝子同士の交配をすることで、形質の弱い個体が現れることを意味する。「近交弱勢」とも呼ばれる。また、このような交配のことを「近親交配」と呼ぶ。これを繰り返すことによってさらに形質の弱い個体が増え、最悪の場合、絶滅の危機にさらされる。これは、通常では劣性形質として現れていなかった遺伝子が、近親交配を繰り返すことによって現れたために起こる。
これと反対に、異なる種や品種同士を人工的に交配させることで、親の個体よりも優れた性質を持つ個体をつくりだすことを「雑種強勢」という。これによってできた個体は「雑種」や「F1」などと呼ばれる。内婚弱勢は親の遺伝子が近ければ近い程、形質の弱い個体が現れる。それに対し、雑種強勢は親の遺伝子が離れていればいる程、優れた個体が現れると考えられている。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。