ガーデニング(園芸)用語辞典
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天地返し
てんちがえし天地返しとは、畑などの表土部分とその下層の土を入れ替える作業のことで、土壌の改善方法を意味する。長い間同じ場所で植物の栽培を行なうと、様々な問題が起こることがある。例えば、土の表面(表土)に肥料が偏る、病気が発生しやすくなる、害虫の被害に遭いやすい、収穫量が減ってしまう、土が固くなり水はけが悪くなるなど。「天地返し」によってそれらを改善することが可能である。
まず、天地返しは1〜2月の厳寒期に行なうのが良い。なぜならば、天地返しによって上になった下層の土に潜んでいた害虫のタマゴや幼虫、病原菌などが、寒さにさらされることにより死滅するからである。また、土が凍結と解凍を繰り返すことで、固くなっていた土がやわらかくなり、通気性や排水性の改善にも繋がる。表面にあった雑草の種などは土中深くに埋められるため、発芽することができなくなる。また、肥料の偏りも深く耕すことによって解消されるのである。
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