ガーデニング(園芸)用語辞典
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蕾授粉
つぼみじゅふん蕾授粉とは、開花前の蕾の段階で雌しべに花粉を人工的に受粉させる方法のことを意味している。同じ植物の中に雄花と雌花が付く場合、自家受粉が起こりやすい。
自家受粉には受粉する確率が高くなると言うメリットがある。けれども、近い遺伝子同士の組み合わせによって遺伝的に弱い品種ができてしまう「近交弱勢」が起こると言うデメリットも。そこで植物が自家受粉を避けるために、正常に生長し、受粉をしても受精に至らない「自家不飽和性」が起こる。
この自家不飽和性を打破する方法のひとつに「蕾授粉」がある。蕾授粉は自家受粉を防ごうとする特定のたんぱく質が雌しべの柱頭にでき上がる前に授粉するため、自家飽和性のある植物でも自家受粉を可能にする。また、自己飽和性を打破する方法には蕾授粉の他に「老花授粉」と言う物もある。
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