ガーデニング(園芸)用語辞典
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着生ラン
ちゃくせいらん着生ランとは主に熱帯、亜熱帯に分布し、樹木や岩の上に根を張りつかせて生活するラン科の植物を意味する。カトレア、バンダ、コチョウラン、デンドロビウム、オンシジウムなど、数多くの着生ランが園芸用として栽培されている。
野生の種だけでも約1万5000種以上存在すると言われているラン科植物だが、実は地球上の植物進化の中でも最も遅く誕生した植物である。ラン科の植物が地球上に生まれたときにはすでに条件の良い場所は他の植物に支配されていて、生き残る場所と言えば競争の少ない場所しかなかったと言うわけだ。
そのため、着生ランは木の幹や枝、岩の上などと言った場所で生活し、地に根を下ろす種の「地生ラン」であっても薄暗い樹林の中に生える物が多い。樹木や岩の上は水分や養分を摂取するのには厳しい条件であるが、そのような条件でも生き残ることができる仕組みを持つ。葉や茎は肥大して水分や養分を蓄えることができ、常に空気中に露出している根はスポンジのような層で覆われている。
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