ガーデニング(園芸)用語辞典
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窒素固定
ちっそこてい窒素固定とは、窒素分子が窒素化合物に変換されることを意味する。窒素分子は空気中に多く存在するが、多くの植物は不活性な気体である窒素を養分として利用することはできない。しかし、窒素がアンモニア、硝酸塩、二酸化窒素などと言った「窒素化合物」へと変化することにより、植物はそれらを養分として取り込むことが可能となる。
窒素固定は「生物的窒素固定」と「科学的窒素固定」の2通りに分けられる。前者は「窒素固定菌」と呼ばれる真正細菌によって自然界で行なわれるプロセス。後者は肥料の生産などを目的として人工的に行なわれる方法である。
生物的窒素固定を行なう窒素固定菌の代表的な物として、マメ科植物の根に存在する「根粒菌」が知られる。これは大気中の窒素をニトロゲナーゼによって還元してアンモニア態窒素に変換することができる。また化学的窒素固定においては、ドイツの科学者であるフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュが20世紀初めに開発した「ハーバー・ボッシュ法」と呼ばれる方法が最も一般的である。
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