ガーデニング(園芸)用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
団粒構造
だんりゅうこうぞう団粒構造とは、粒状でやわらかく間隙に富んだ直径1〜5mm程の「団粒」と呼ばれるペッドを主要とした、土壌構造のことを意味する。林地や草地、農耕地の作土などに多く見られる土壌構造で、微生物や植物根の作用や乾湿の繰り返しなどで団粒は形成されている。
団粒構造の発達した土壌は、保湿性、通気性、透水性ともに優れ、作物栽培に非常に適した性質を持つ。一方、土壌粒子がバラバラに存在する「単粒状構造」の土壌は、保水性、通気性、透水性のいずれかに問題があることが多く、作物栽培には適さないとされる。例えば砂質土壌は保水性が少なく、シルト質で無構造の土壌は気相率が低いことから湿害が発生しやすい。
なお、耕うんなどにより人為的に作られた同サイズの物は通常「土塊」と呼ばれ、団粒とは区別される。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。