ガーデニング(園芸)用語辞典
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タネなしスイカ
たねなしすいかタネなしスイカとは、本来なら黒いタネが大量にあるスイカを、栽培時に処理することでタネのない状態にしたスイカのことを意味する。
この技術は、日本の遺伝学者により開発された栽培方法であり、染色体の操作がかかわっている。多くの生物は遺伝情報を伝える染色体を2組ずつ持つ「2倍体」である。2倍体のめしべと花粉が受粉すると、子も2倍体になる。スイカも本来は2倍体だが、発芽後に「コルヒチン」という物質を与えることにより、4倍体に変化。4倍体のめしべと2倍体の花粉が受粉すると、子は3倍体になり、この3倍体のスイカがタネなしスイカになるのである。
タネなしスイカが発売された当初は大きな話題となったが、栽培数も非常に減り見かけることも少なくなった。その理由としては栽培に手間がかかること、糖度が劣ることなど様々あり、新たな栽培方法が研究されている。
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