ガーデニング(園芸)用語辞典
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他家受粉
たかじゅふん他家受粉とは、花粉が他の個体の雌しべに付いて受精が行なわれることを意味する。「異花受粉」とも言う。
他家受粉は遺伝子の組合せのバリエーションが広がり、種としての適応度の広がりに繋がる他、別の花に花粉を渡すことで自らの遺伝子を広げることができるというメリットがある。その一方で、他の個体に花粉を送るにあたり落下や他種の花に付くなど送粉の確実性が低いため、多量の花粉をつくり出さなくてはならない。また動物を介して花粉が運ばれることもあり、その場合は動物を引き寄せる花弁や蜜、匂いなどを作る必要もある。
花は種によって他家受粉か、花粉が同じ個体にある雌しべについて受精する自家受粉のどちらかの交配を行なうが、一方だけに特化している物はあまりない。しかし一年草は生育期間が短いため、確実性を重視して自家受粉を行なう物が多い。
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