ガーデニング(園芸)用語辞典
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太陽熱消毒
たいようねつしょうどく太陽熱消毒とは、太陽のエネルギーを利用することで地温を上げ、環境に負荷をかけずに土壌中の有害微生物を駆除する消毒法を意味する。「陽熱消毒」「太陽熱土壌消毒」とも言う。
太陽熱消毒は時間がかかるが、最も低コストで薬剤を使わず安全性があり、好気性の微生物を増やし病原菌を減らす土壌消毒方法として普及しつつある。
太陽熱消毒のやり方は、通常は耕起した畑に畝立てをし、透明のマルチシートを敷き水をじゅうぶんに与える。土壌の温度が40℃以上に上がると効果が出始める。日本の気象条件では実施期間が夏季に限定されるので、北日本や高地では適用しにくい。そのため、露地栽培での効果は高くないが、ハウスなど密閉空間では高い効力を発揮できる。さらに、施行時におがくずや牛糞などの有機物と石灰窒素や元肥を与えることで発酵熱が加わり、防除効果がより安定する。
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