ガーデニング(園芸)用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
選択吸収
せんたくきゅうしゅう選択吸収とは、植物が根の周辺に存在する必要な栄養分を多量に吸収し、不必要だと判断した栄養分はあまり吸収しないように働くことを意味する。植物はそれぞれの種類によって選択吸収の能力に違いがあることが分かっており、これを「種特異性」と言う。
植物の栄養吸収は、根の細根や細根の表面にある根毛で行なわれており、土壌に溶けている栄養分から必要な物を吸収している。もし土壌内の肥料濃度が高すぎると、植物のミネラルバランスが悪くなるために根は自らの生長を止めてしまう。この場合、根毛が発生しづらくなるために、必然的に選択吸収能力は低下する。また細胞壁は茶色に変わり、葉や花の奇形をもたらす他、病害虫の発生にも繋がりかねない。反対に肥料が足りない場合は、必要な養分を吸収するために根は伸びるが生長は阻害されるなどの影響が出てしまう。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。