ガーデニング(園芸)用語辞典
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水溶剤
すいようざい水溶剤とは、農薬の剤型(ざいけい)のタイプのひとつで、水に溶ける有効成分を粉状や粒状にした薬剤を意味する。水に溶かすと容易に水溶液となる。
使用する際は、少量の水と、植物への薬液の付着効果を高める展着剤(てんちゃくざい)を少量加えてかき混ぜ、さらに所定量の水を加えて透明になるまで良く混ぜて用いる。水溶剤の代表的な物にベニカ水溶剤があり、規定濃度で希釈し散布すると有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内に行き渡り、害虫の殺虫効果が持続する浸透移行性殺虫剤である。
水溶剤の利点は、少量の薬剤で大量の散布液が作れるため広い面積に噴霧器などで散布する際に便利であり、使う分量が分包されていて散布液が作りやすいことである。注意点は、薬剤は一度水で希釈すると保存がきかないため、あらかじめ必要量を決め使い切ること。また極端に高い濃度で散布すると薬害を生じるおそれがあるため、説明書に記載してある濃度を守って作ることなどが大切である。
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