ガーデニング(園芸)用語辞典
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浸透移行性剤
しんとういこうせいざい浸透移行性剤とは、植物の根や葉茎から薬の成分が吸収され、植物体内の各部に移っていき(浸透移行性)効果が得られる殺虫剤を意味する。
浸透移行性剤を散布した植物の汁液を吸った、または食害した害虫の退治が可能である。その上、他の殺虫剤と異なり長期間(2〜3週間)効果が持続するため、害虫退治と予防が一度にできる。また耐雨性にも優れ、散布ムラによる効果の振れが抑えられる。
アブラムシやグンバイムシなどの小形吸汁性害虫の駆除に有効である一方で、成熟した毛虫やコガネムシは致死量に達しないので殺滅できない場合も多い。なお、薬剤が植物内に長く留まるため、食用に用いる場合は収穫が近い野菜類には散布しないようにするか、散布後1ヵ月はあける必要がある。
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