ガーデニング(園芸)用語辞典
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除雄
じょゆう除雄とは、自花受粉をさせないように人為的に花の雄性機能を取り除く操作のことを意味する。この操作は動物の去勢(きょせい)にあたる。
除雄にはつぼみから雄しべを取り除く方法や、熱処理をして花粉を機能させないようにする方法などがある。いずれの方法も植物が未熟な状態のうちに行なうことが重要。
一般に除雄は、品種改良を目的に行なわれ、処理を行なったあとに雌しべが受粉可能な時期を見計らって意図する別品種の花粉をかけて雑種を作り出す。例えば、イネの除雄に用いられる「温湯除雄法(おんとうじょゆうほう)」。イネの花(穂)を約43℃のお湯に約7分浸しておくことで、花粉の機能だけを失わせることができると言う方法である。お湯に浸しても雌しべは正常に機能するため、別品種の花粉との受粉が可能となる。
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