ガーデニング(園芸)用語辞典
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醸熱材料
じょうねつざいりょう醸熱材料とは、苗床の温度を保つために底に敷く加熱材料のことを意味する。特に低温期の育苗には欠かせない材料だ。また、醸熱材料の発酵熱を利用して作った床のことを「醸熱温床」とも言う。
醸熱材料として使われる物はワラや落ち葉、米ぬか、油かすなど。これらを混ぜ込んで踏み込み腐敗発酵することで、熱を生じて温度を保ってくれるのだ。
このように、古くから行なわれていた醸熱材料による温床だが、技術の発達に伴い開発された「電気温床」の普及により、数が急減した。電気温床は、昭和20年代にサツマイモの育苗の際に開発された手法で、特に小面積での育苗に効果が高い。しかし電熱線を使用することなく加熱効果がある醸熱温床も、いまだ有効利用されている。
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