ガーデニング(園芸)用語辞典
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借景
しゃっけい借景とは、庭園技法のひとつで、庭園外の山や木などを庭の背景として取り入れること、もしくはその風景のことを意味する。取り入れられる風景は、山のように自然の物が多いが、塔などの建造物の場合もある。限られた庭のスペースだけでなく背景を取り入れることにより、非常に奥行きのあるダイナミックな景観を作り出すことができる技法で、多くの人々を魅了してきた。
借景の導入は、日本では平安時代頃から始まった。京都府にある天龍寺(1345年建立)や修学院離宮(17世紀中頃建立)が有名。それぞれ嵐山・亀山と比叡山を後景に取り入れた借景が美しいと評されている。
しかし、都市開発による山の開発や、高層建造物の建築による景観の変化に伴い借景の破壊が起こり始め、しばしば紛争が起こっているという事実もある。
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